Excel関数の世界へようこそ

このブログは私が在職中に業務の改善で考えたExcel関数を思い出しながら解説するブログです。マイペースでぼちぼちやります。市販の解説本やヘルプには載っていないテクニックも使用します。狭くて深い領域で、一部の人しか参考にならないかもしれませんが、他に応用できる事もあると思います。

一度投稿した記事は、後で誤りを訂正したり、分かりやすく直す事があるかもしれません。

<このプログの関数で出来る事>
・Excel関数で減価償却費をリアルタイムに高速計算する
 現有固定資産データから今後の減価償却費と簿価を計算
 設備投資予算から今後の減価償却費と簿価を計算
 

・減価償却費を減らす為の不要となったサービス用固定資産判定

上記2項をマスターすると、将来の減価償却費と廃却による特別損失のシュミレーションが出来ます。

ご意見、ご希望をお寄せ下さい。メールはelpinojp-bg()yahoo.co.jp宛に、()を@に変更してお送り下さい。

2023年4月10日月曜日

Temtop LKC-1000S+2ndからダウンロードした測定データ処理1:散布図を作成

 Temtop LKC-1000S+2ndは測定データの記録機能が有るので、データをダウンロードして下の様なグラフを描くことが簡単に出来ます。

データのダウンロードまでは本体の取説を参照して戴くとして、ここではダウンロードしたデータの前処理とグラフの作成についてご説明します。

なお、Windows11とOffice2016のExcelを使用していますので他のバージョンや互換ソフトでは一部異なるかも知れません。

完成したグラフ

<前処理>
下の画像はCSVファイルをダブルクリックして開いた所です。
DATEはセルの幅よりデータが長いので#が並んでいます。


















AとB列の中間をダブルクリックするとセルの幅を自動調整して下の様に見える様になります。






















次に上の様に2行全体を選択し、上のメニューから表示→ウィンドウ枠の固定→ウィンドウ枠の固定(E)と選択します。これで常に見出しが見える様になります。













I1のセルに選択という見出しを付けます。

次にA1左上の◢マークをクリックして全体を選択し、上のメニューからデータ→フィルタと選択するとフィルタが使用できる様になります。
Iの列にデータを入れてフィルタを効かせると、その部分だけのグラフが出来ます。


















<散布図の作成>


AからG列を選択し(H列は選択しない事)、上のメニューから挿入→散布図(平滑線)を選択します。














ワークシート上にグラフが出来ました。































見辛いのでグラフを新しいシートへ移動させます。

グラフタイトルの横あたりを右クリックしメニューを表示
メニューからグラフの移動(V)を選ぶ
新しいシートを選択しOK


















グラフ1というシートにグラフが表示されるので後は値の小さなTVOCとHCHOは2軸へ移動する。
見易い様に文字の大きさを大きくしたり表示形式を変えたりフラフの色を好みに合わせる。



TVOCを2軸へ移動したところ




















同様にHCHOも2軸へ移動する。


TVOC,HCHOを2軸へ移動したところ
























これで基本的な所は完成です。後は見易い様に形を整えます。

<時間軸の表示方法を変更して時分のみを表示>


横(値)軸を洗濯して右クリックし、メニューから軸の書式設定(F)を選ぶ


一番下の表示形式の項目で

カテゴリ(C)から時刻を選ぶ
種類から13:30(好みの形式)を選ぶ





















<グラフタイトルを記載>

<文字の大きさを大きくする>


<凡例を上に持ってくる>


<グラフの線の色を変更する>



<単位やコメントを追記する>

2017年2月2日木曜日

携帯型空気モニターAtmotubeからダウンロードしたデータの日付と時刻の変換方法

2017.02.16追記
 Atmotubeのファームウェア(制御プログラム)が変更され、以前は1秒単位のシリアル値になっていたのが1/1000秒単位のシリアル値になりました。

 このため最近ダウンロードしたデータは日付、時刻を以前記載した式で変換すると日付・時刻の書式が設定されている場合は####・・・が表示されます。
 この場合は下の式の86400を86400000と更にA2を1/1000する式に変更して下さい。
=A2/86400+25569+0.375
      86400000
 1/1000秒単位になった物は、データをダウンロードした時のファイル名先頭にEが付加されている様です。(メーカーのHPに改訂履歴の様な物は無く、確かではありません。)
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 超小型でスマホと連動してVOC(揮発性有機化合物)を測定できるAtmotubeというのが発売されています。

写真右側がAtmotube

米国製です















 測定したデータをExcelで読み込んでグラフを描いたりできますが、PCで読み込んだ場合は日付関数の扱いが異なるので変換が必要です。
 ここではスマホからPC(Windows)に送って変換する方法を紹介したいと思います。

 なお、Excel日付関数のシリアル値には2種類(1900年基準と1904年基準)が有るので注意して下さい。ここでは1900年基準で説明します。Windows版ではツール→オプション→計算方法のタブにあるブックオプションの「1904年から計算する」のチェックを外した状態で確認できます。詳細は以下のMicrosoftのヘルプを参照して下さい。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/214330/differences-between-the-1900-and-the-1904-date-system-in-excel


Atmotubeからダウンロードしたデータで日付・時刻は変換しないとそのままでは使えないので、以下に変換の関数を入力する方法を記載します。Excel2003の画面で紹介します。


①ダウンロードしたままのデータをExcelで読んだところ












②変換後の答えを入れるI列の書式を表示したい様に設定します
I列を選択し、書式→セルとメニューをたどる





















③このままだと標準(シリアル値が表示される)ですので、これを自分の見たい書式に設定します。
ここでは左から日付を選び、右から2001/3/14 13:30の様に日付と時刻が両方表示されるのを
選びます。(この書式は後からでも変更できます)





















④"I2"セルに変換する為の関数を半角で入力します
入力内容
=A2/86400+25569+0.375
入力が終わってEnterキーを押すと、変換後の日付と時刻が先ほどの書式設定に従って表示されます。













⑤次にI2セルの式を下の方へコピーします。
先ほど関数をいれたI2セルを選択してカーソルをセルの右下に持ってくるとカーソルが+に変わりますので、選択したまま(マウス左クリックのまま離さずに)下に引っ張って変換の必要な所までいって離せばコピー完了です。










⑥"I17"セルまでコピーした状態ですが、途中からでもコピーしたいセルを選択して同様に引っ張ればそこからコピーできます。

























⑦変換式の解説