Excel関数の世界へようこそ

このブログは私が在職中に業務の改善で考えたExcel関数を思い出しながら解説するブログです。マイペースでぼちぼちやります。市販の解説本やヘルプには載っていないテクニックも使用します。狭くて深い領域で、一部の人しか参考にならないかもしれませんが、他に応用できる事もあると思います。

一度投稿した記事は、後で誤りを訂正したり、分かりやすく直す事があるかもしれません。

<このプログの関数で出来る事>
・Excel関数で減価償却費をリアルタイムに高速計算する
 現有固定資産データから今後の減価償却費と簿価を計算
 設備投資予算から今後の減価償却費と簿価を計算
 

・減価償却費を減らす為の不要となったサービス用固定資産判定

上記2項をマスターすると、将来の減価償却費と廃却による特別損失のシュミレーションが出来ます。

ご意見、ご希望をお寄せ下さい。メールはelpinojp-bg()yahoo.co.jp宛に、()を@に変更してお送り下さい。

2023年4月10日月曜日

Temtop LKC-1000S+2ndからダウンロードした測定データ処理1:散布図を作成

 Temtop LKC-1000S+2ndは測定データの記録機能が有るので、データをダウンロードして下の様なグラフを描くことが簡単に出来ます。

データのダウンロードまでは本体の取説を参照して戴くとして、ここではダウンロードしたデータの前処理とグラフの作成についてご説明します。

なお、Windows11とOffice2016のExcelを使用していますので他のバージョンや互換ソフトでは一部異なるかも知れません。

完成したグラフ

<前処理>
下の画像はCSVファイルをダブルクリックして開いた所です。
DATEはセルの幅よりデータが長いので#が並んでいます。


















AとB列の中間をダブルクリックするとセルの幅を自動調整して下の様に見える様になります。






















次に上の様に2行全体を選択し、上のメニューから表示→ウィンドウ枠の固定→ウィンドウ枠の固定(E)と選択します。これで常に見出しが見える様になります。













I1のセルに選択という見出しを付けます。

次にA1左上の◢マークをクリックして全体を選択し、上のメニューからデータ→フィルタと選択するとフィルタが使用できる様になります。
Iの列にデータを入れてフィルタを効かせると、その部分だけのグラフが出来ます。


















<散布図の作成>


AからG列を選択し(H列は選択しない事)、上のメニューから挿入→散布図(平滑線)を選択します。














ワークシート上にグラフが出来ました。































見辛いのでグラフを新しいシートへ移動させます。

グラフタイトルの横あたりを右クリックしメニューを表示
メニューからグラフの移動(V)を選ぶ
新しいシートを選択しOK


















グラフ1というシートにグラフが表示されるので後は値の小さなTVOCとHCHOは2軸へ移動する。
見易い様に文字の大きさを大きくしたり表示形式を変えたりフラフの色を好みに合わせる。



TVOCを2軸へ移動したところ




















同様にHCHOも2軸へ移動する。


TVOC,HCHOを2軸へ移動したところ
























これで基本的な所は完成です。後は見易い様に形を整えます。

<時間軸の表示方法を変更して時分のみを表示>


横(値)軸を洗濯して右クリックし、メニューから軸の書式設定(F)を選ぶ


一番下の表示形式の項目で

カテゴリ(C)から時刻を選ぶ
種類から13:30(好みの形式)を選ぶ





















<グラフタイトルを記載>

<文字の大きさを大きくする>


<凡例を上に持ってくる>


<グラフの線の色を変更する>



<単位やコメントを追記する>

2017年2月2日木曜日

携帯型空気モニターAtmotubeからダウンロードしたデータの日付と時刻の変換方法

2017.02.16追記
 Atmotubeのファームウェア(制御プログラム)が変更され、以前は1秒単位のシリアル値になっていたのが1/1000秒単位のシリアル値になりました。

 このため最近ダウンロードしたデータは日付、時刻を以前記載した式で変換すると日付・時刻の書式が設定されている場合は####・・・が表示されます。
 この場合は下の式の86400を86400000と更にA2を1/1000する式に変更して下さい。
=A2/86400+25569+0.375
      86400000
 1/1000秒単位になった物は、データをダウンロードした時のファイル名先頭にEが付加されている様です。(メーカーのHPに改訂履歴の様な物は無く、確かではありません。)
-----------------------------------

 超小型でスマホと連動してVOC(揮発性有機化合物)を測定できるAtmotubeというのが発売されています。

写真右側がAtmotube

米国製です















 測定したデータをExcelで読み込んでグラフを描いたりできますが、PCで読み込んだ場合は日付関数の扱いが異なるので変換が必要です。
 ここではスマホからPC(Windows)に送って変換する方法を紹介したいと思います。

 なお、Excel日付関数のシリアル値には2種類(1900年基準と1904年基準)が有るので注意して下さい。ここでは1900年基準で説明します。Windows版ではツール→オプション→計算方法のタブにあるブックオプションの「1904年から計算する」のチェックを外した状態で確認できます。詳細は以下のMicrosoftのヘルプを参照して下さい。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/214330/differences-between-the-1900-and-the-1904-date-system-in-excel


Atmotubeからダウンロードしたデータで日付・時刻は変換しないとそのままでは使えないので、以下に変換の関数を入力する方法を記載します。Excel2003の画面で紹介します。


①ダウンロードしたままのデータをExcelで読んだところ












②変換後の答えを入れるI列の書式を表示したい様に設定します
I列を選択し、書式→セルとメニューをたどる





















③このままだと標準(シリアル値が表示される)ですので、これを自分の見たい書式に設定します。
ここでは左から日付を選び、右から2001/3/14 13:30の様に日付と時刻が両方表示されるのを
選びます。(この書式は後からでも変更できます)





















④"I2"セルに変換する為の関数を半角で入力します
入力内容
=A2/86400+25569+0.375
入力が終わってEnterキーを押すと、変換後の日付と時刻が先ほどの書式設定に従って表示されます。













⑤次にI2セルの式を下の方へコピーします。
先ほど関数をいれたI2セルを選択してカーソルをセルの右下に持ってくるとカーソルが+に変わりますので、選択したまま(マウス左クリックのまま離さずに)下に引っ張って変換の必要な所までいって離せばコピー完了です。










⑥"I17"セルまでコピーした状態ですが、途中からでもコピーしたいセルを選択して同様に引っ張ればそこからコピーできます。

























⑦変換式の解説












2015年4月5日日曜日

サービス用の固定資産管理にExcel関数活用

固定資産管理で一番困るのが、生産を終了してサービスパーツや消耗品の供給のみとなった時です。以下の様な問題を思い出しました。

①部品をまとめて作って、あまり出庫が無かったので金型を廃却してしまったら急に注文が来てしまい、NCで高額な部品を作らざるを得なかったり、また金型を作らざるを得なかったり。
→金型や治工具がどの製品やユニットに使われているかが正確に把握できていない。

②モールドの金型では色違い、入れ子の関係をつかみきれず、必要な型が廃却されてしまった。

③プレスでは一部の工程の型を流用しているのに廃却されてしまった。


これらの対策として、

・Excelで作った体系表の中から部品を検索する

・CADデータの部品表からどの金型や治工具が関連しているかExcelで自動解析する

・あるユニットのサービスがある時に、それ以下の子部品や子ユニットの型・治工具を廃却してはまずいので、その子供のユニットや部品の型・治工具を自動解析して廃却禁止にする。

以下時間を見つけて思い出し、追記していきます。

2013年1月7日月曜日

便利な検索2:変更されたセルを検索する

 今回は、二つのワークシートを関数を使って比較し、どのセルが変更されたかチェックする方法を紹介します。私が独自に考えた方法で、解説本には載っていないと思います。この方法を、私は仕事でこんな事に使っていました。

1.先月の固定資産台帳と今月の固定資産台帳を比較(連続した2ヶ月でなくても別に構わない)
  ・固定資産の登録が正しく行われたかチェック
    (新規固定資産、改造資産、移管されて増えた資産が分かる)
  ・固定資産の廃却や他へ移管されて減ったのをチェック
   (減った固定資産が分かる)
  ・固定資産データの訂正が正しく行われたか。名称の訂正等。

2.Excelファイルをメール添付でチェック修正依頼した時、どこが変更されたかが分かる。
  時間が有れば順番にメールをリレーして順番にファイルを直して貰えば良いが、時間が無い時は並行して頼むしかない。この時、各返事で変更点がはっきり表示されていれば良いが、往々にして変更点の表示漏れが有る。膨大なセルから変更された所を見つけるのは大変な作業であるし、チェック漏れも起こる。

その他、いろいろ応用が効くと思います。また、これ以外にもっと良い方法も有ると思いますが、とにかく期日までに仕事を片付けなくてはならない環境だったので、何としてでもという事で考えました。

<チェックの手順>
1.元のファイルと比較対象ファイルを区別できる様にしておく。
  ①比較対象ファイルのワークシートに色を付ける
   比較対象とマージしてからソートすると、縞模様になり、この縞模様が乱れた所が削除や追加された行である事が視覚的に分かります。データ比較を思いつくまでは、この方法で視覚的にチェックをしていました。

  ②両方のファイルを分離できるデータが無い場合は、データを追加する
   例えば、行に連番を付け、元ファイルは1番から、比較対象ファイルは1,000番から(行が1,000個以下の場合)一連ナンバーを振っておく。
  これは、比較のために両ファイルをマージするので、失敗した時等にすぐ両方を分離して元に戻せる様にしておく為です。

2.元ファイルと比較対象ファイルをマージする。
  元のシートの後ろの行に比較対象シートをコピーする。
  両方のシートをまとめてソートする。この時のキー項目を工夫して、きちんと元のファイルと比較対象ファイルが交互に並ぶ様にする。1-②で加えた行のNo.も利用する。

3.複数の列を同時に比較したい場合は、比較をしたい列を連結した行を作る(前回の関数参照)
  下のサンプルシートではB列にその関数が入っている。

4.連結した値(変更をチェックしたい項目)の前後関係をIF文でチェックする。
  この時、当然ですが簿価は含めてはいけません。償却が済んでないと毎月変化するのですから。
  チェックの原理・・・背景が緑色部分は比較対処ファイルで、無色が元ファイル

   A←自分の後ろに自分と同じ物が居る←┬-変更無し
   A←自分の前に自分と同じ物が居る←-┘
   B←Bが1個しか無い。前にも後ろにも自分と同じ物が居ない・・・追加された
   C
   
   ←Dが1個しか無い。前にも後ろにも自分と同じ物が居ない・・・削除された
   E
   


つまり、自分の前か後ろに自分と同じ物が居ればOK(変更されていない)と判断できます。
下のサンプルシートでは、H列にこの式が入っていて、H4のセルに
=IF(B4=B3,"",IF(B4=B5,"","変更"))
もし、自分と前が一緒だったらブランク、そうでない時は、もし後ろが一緒だったらブランク、そうでない時は、”変更”の文字を入れる。
という関数を入れて、これを下の方へコピーしています。
B列(=C4&E4&G4という関数でC,E,Gの3列を結合している)を比較対象にしています。
このため、それ以外の列は異なっても検出しません。

注)この式を記載した後で、ソートとかで順番が変化する時は、式を値に変更しておく必要が有ります。これをしないと、変化した並びで前後関係を見てしまうので、でたらめな判定になってしまいます。
これを避けるには、具体的にはコピーをして、「形式を選択して貼り付け」で「値」を貼り付けます。

では、実際のワークシートをサンプルで見てみましょう。下の画像をクリックすると大きいサイズで表示します。




 変更検出の”I4”セルには”B4”セルの前後関係をチェックする式=IF(B4=B3,"",IF(B4=B5,"","変更"))が入っており、自分の前か後が同じ内容ならブランク、どちらも異なっていると”変更”という文字が出る様にしています。この式をI5以下にコピーしてあります。

 No.113は新(緑色)しか無いので、追加されたアイテムだと分かります。
 またNo.41は旧(白色)しか無いので削除されたアイテムだと分かります。
 No.125は次のNo.24と比べて下さい。B列の名前検索で両者を比べるとジンバイウ→ジンバイに種類1の名前が訂正されている事が分かります。


私は以上を応用して、毎月固定資産台帳が正しいかチェックしていました。


<重要な注意事項>
異なるコンピュータシステム(基幹システム等)からダウンロードしたデータに含まれる見えない(表示されない)文字コードについて。

 見かけは全く同じなのに、固定資産台帳が異なると式が判断してしまう事が何度か有りました。  固定資産台帳は基幹システムから権限を持った人にダウンロードして貰って電子メールで送ってもらっていましたが、どこかで表示されない文字コードが入り込んでくる事がありました。

 これを調べるにはCODEという関数を使えばできるのですが、難しくて長くなる(コンピュータがどの様にして動くか=マシン語の話になる)ので省略します。

 この様な事態を回避するには、表示されない無効なコードを削除するCLEANという関数を使えば出来ます。文字列から印刷できない文字を削除してくれます。空いた列にCLEAN(セルのアドレス)と入れて、これを下の方にコピーすると印刷できない文字が除かれたクリーンなデータが出来ます。但し、これは文字列として見えていますが、関数で計算した結果なので、この内容をコピーして値で貼り付ければ、クリーンなデータとなります。

以上です。では次回は重複を取り除いて、件数を数える関数でも思い出して紹介しましょうか。







2012年12月3日月曜日

便利な検索1:複数列をまとめて検索

 今回は、どこの列に居るか分からないデータを検索する方法です。
 そして次回は、この方法を応用して、二つのワークシートを比較し変更されたセルを見つける方法に挑戦する予定です。 
 
 まずサンプルのワークシート画像を下に添付します。これは名前を間違い易い花のデータをまとめて、画像判定に利用しているものです。
 種類1~種類3の水色の部分の列が花の名前で、間違い易い3種類が登録されています。区別の列には各々の花の特徴が登録されていて、ここを見て違いを区別します。
 
 オートフィルタでこの3列のどこに居るか分からない名前を探すには、C列、E列、G列と3回フィルタを掛けて探すのが普通ですが、この3つの列を連結させて一発で検索する方法が有ります。
 B列がその関数で、5行目には =C5&E5&G5 という関数が入っています。この&記号が文字列の結合をします。この関数をB5のセルに入れて、ずっと下にコピーすれば出来上がりです。
 またこの&記号で結合する代わりに、=CONCATENATE(C5,E5,G5)の様に、CONCATENATEという関数を使う手も有ります。
 
サンプルワークシート




 


 次に、連結したB列を利用して検索します。ここでは、検索条件を・・・を含むにします。
 サンプルでは、「ママコノシリヌグイ」という、漢字で書くと「継子の尻拭い」という凄い名前ですが、実物は可愛らしい花です。
 
 
検索条件の設定
 
 
 
 上の条件で検索した結果はこの様になり、種類2の6行に「ママコノシリヌグイ」が見つかりました。
 
検索結果
 
 
 
では、次回はこの応用で、このワークシートをだれかに電子メールで送って直して貰ったが、どこが直されたか分からないのを発見する方法です。
 
 この応用で実際仕事で使っていたのが、固定資産台帳のチェックです。先月と今月の固定資産台帳を突き合わせて、増えた資産や廃却された資産、また改造が上乗せされた資産を検出して、これらの処理が正しく行われたかチェック出来ます。
 
では、次回に続く

2012年10月3日水曜日

2-⑤<税制改正後>2007年4月使用開始以後で型

ご注意:このブログは連載になっていますので、前との関わりが有ります。


3.<税制改正以後 金型(2年償却)限定>

20074月使用開始以後の金型(2年償却)専用の式である。型扱いの版は私の勤務していた事業は3年償却なのでここには含まれなかった。償却年数は会社や事業によって異なるので、貴方の会社で確認して下さい)
 

<ここで扱う資産の一生>

取得価額の1/12を取得月から毎月定額償却する。(年をまたいでも、定率法の様に期首簿価を計算してそれに償却率を掛ける事はしない。)→償却を終了する12ヶ月目(取得月から数えて)には備忘価額1円を残す。

定率法の法定耐用年数が2年の減価償却資産の償却額の計算方法は国税庁発行資料こちらの8ページ を参照して下さい。
なお、平成23年12月改正で250%定率法から200%定率法に変更されていますが、両者とも耐用年数2年の償却率は1の為に、ここで解説する式に影響ないことが上記国税庁の資料で分かります。

<今回解説する部分>式の行は6行目に変換しているので注意!








 

3-①現在未使用

 
3-②年内指定月 簿価計算
<式の全体>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,(AZ6-(AZ6/12)*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))+1))*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))<11)*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3)+IF($AZ6>=1,1,-1)*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))=11),IF((ABS(BL6)-ABS((AZ6/12)*($ES$3+1)))<0,IF($AZ6>=1,1,-1),(BL6-(AZ6/12)*$ES$3)))


<上の式を分解して解説>
 =IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
使用開始年が今年の物は、

 
(AZ6-(AZ6/12)
取得価額-(取得価額/12)

 
*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))+1))
X(求める月-使用開始月+1)→償却した月数


*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))<11)
但し、償却月数が11ヶ月迄のもので、

 
*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3)
計算月以前の使用開始月に限る

 

+IF($AZ6>=1,1,-1)*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))=11),
償却月数が12ヶ月の物の簿価は1(負の取得の時は-1)にする。
(1月使用開始で、12月の簿価を求める場合にしか発生しない)
 

IF((ABS(BL6)-ABS((AZ6/12)*($ES$3+1)))<0,IF($AZ6>=1,1,-1),
(使用開始が今年以外で、)
期首簿価-(取得価額/12X月数+1(つまり、求める月の次の月の簿価が0未満になる様なら、
1(負の取得では-1)にする。

 
(BL6-(AZ6/12)*$ES$3)))
そうでない場合は、期首簿価-(取得価額/12X月数

                                              

3-③年内指定月 償却費計算
<式の全体>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,IF(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3,AZ6/12*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))<11)+(AZ6-AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))=11),0),IF(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*($ES$3+1))>=0,AZ6/12,IF(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*($ES$3+1))<0,(AZ6-AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))*(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*$ES$3)>=0),0)))

<上の式を分解して解説>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
使用開始が今年の資産の場合で、

 
IF(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3,
使用開始月以降なら、(使用開始月より前の月の値を求めてきたらゼロにする)

 

AZ6/12*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))<11)
取得価額/12が償却費。但し、経過月数が11ヶ月未満の場合。
条件で、上記か下記を選ぶ処理。

 

+(AZ6-AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2))=11)
12ヶ月目で償却が完了する月の端数調整と、備忘価額を残す処理。
取得価額-毎月の償却費X11ヶ月-1円(負の取得では-1円)が償却費となる。

 

,0),
使用開始月より前の月の値を求めてきたらゼロにする

 

以下は使用開始が昨年以前の処理

IF(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*($ES$3+1))>=0,AZ6/12,
もし、求める月の次の月の簿価が”0以上なら取得価額/12が償却費となる
 

IF(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*($ES$3+1))<0,
もし、求める月の次の月の簿価が”0”未満の場合は、

 

(AZ6-AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))*(ABS(BL6)-ABS(AZ6/12*$ES$3)>=0),
取得価額-取得価額/12X11-1(負の取得の時は-1)が償却費となる。但し、後ろに条件式が掛けてあり、求める前月の簿価が1円以上の場合。(償却が完了する最後の月で端数調整を行う)

 

0)))
それ以外の場合は”0”にする。


 

3-④2008/12 簿価計算
<式の全体>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,IF(VALUE(RIGHT(AW6,2))=1,IF($AZ6>=1,1,-1),AZ6-AZ6/12*(12-VALUE(RIGHT(AW6,2))+1)),IF($AZ6>=1,1,-1))

<上の式を分解して解説>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
今年使用開始の資産は、

 

IF(VALUE(RIGHT(AW6,2))=1,IF($AZ6>=1,1,-1),
もし、1月使用開始なら、12月の簿価は1(負の取得の時は-1)になる

 

AZ6-AZ6/12*(12-VALUE(RIGHT(AW6,2))+1)),
1月使用開始以外では)
取得価額-(取得価額/12X12月迄の経過月数

 

IF($AZ6>=1,1,-1))
今年使用開始以外の簿価は1(負の取得では-1)になる。

  


<今回解説する部分>式の行は6行目に変換しているので注意!











3-⑤現在未使用

 
3-⑥次年度以降 計算簿価→今までの解説で分かると思うので省略
<式の全体>
=IF((ABS(ET6)-ABS(($AZ6/12)*(EW$3+1)))<0,IF($AZ6>=1,1,-1),(ET6-($AZ6/12)*EW$3))

 
<上の式を分解して解説>
=IF((ABS(ET6)-ABS(($AZ6/12)*(EW$3+1)))<0,・・・12ヶ月目以降

 
IF($AZ6>=1,1,-1),

 
(ET6-($AZ6/12)*EW$3))・・・11ヶ月目まで

 
 

3-⑦次年度以降 償却費計算
<式の全体>
=IF(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3+1))>=0,$AZ6/12,IF(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3+1))<0,($AZ6-$AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))*(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3))>=0),0))


 
<上の式を分解して解説>
=IF(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3+1))>=0,
もし、求める月の次の月の簿価が0円以上なら(11ヶ月目までの条件)

 

$AZ6/12,
取得価額/12

 

IF(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3+1))<0,
もし、求める月の次の月の簿価が0円未満なら(下の条件式と合わせて12ヶ月目を検出)

 

($AZ6-$AZ6/12*11-IF($AZ6>=1,1,-1))
取得価額-取得価額/12X11-1円(負の取得では-1円)・・・1円(-1円)の備忘価額を残す処理

 

*(ABS(ET6)-ABS($AZ6/12*($EW$3))>=0)
*(条件式)→求める月の簿価が0円以上の場合
                      償却を完了する最後の月を検出

 

0))
それ以外はゼロにする。(求める月の簿価がマイナスの場合=13ヶ月目以降)

 

 

<各月簿価と誤差の関係解説>
経理のコンピュータは切り捨てで計算しており、ダウンロードしたデータを通常四捨五入で処理しているExcelで処理する時は端数の誤差に注意が必要でした。その例です。

使用開始                                           償却終了の前月           償却終了月
2008/12                                             2009/10                      2009/11

                      次の年の期首簿価
取得価額          期末簿価                     簿価                           簿価
\322,934           \296,023                      \ 26,913                      \ 1

 
月当り償却費                                      償却費             償却費(端数調整を行う)
\ 26,911                                            \ 26,911                      \ 26,912
小数点以下切捨て

 
<求める月と次の月の簿価を試算して、償却最終月を見つける原理>
期首簿価-[取得価額/12]X月数 で月数を増やしていった時の関係
                      └→[ ]中は切り捨て処理を示す

 
取得価額が12                       11ヶ月目          12ヶ月目          13ヶ月目
割り切れる場合                        [取得/12        ゼロ                マイナス
割り切れない場合                     [取得/12        端数                マイナス
                                                       └次の月の簿価を試算すると、ゼロ以上
                                                                      └次の月の簿価を試算するとゼロ未満
                                                                          で、今の月はゼロ以上

3-⑧次年度以降 12月計算簿価
<式の全体>
=IF($AZ6>=1,1,-1)

 
<上の式を分解して解説>
=IF($AZ6>=1,1,-1)
前年取得分の12月簿価は全て1円(負の取得の場合は-1円)になる。
一番使用開始の遅い前年12月の物でも、今年11月で償却完了となり、12月は常に簿価1円(又は-1円)となる。

 
以上、最後まで読んで下さって有り難うございました。現有資産の償却費は特例とかが有って、会社によってもまちまちですが、これまで解説してきた原理を理解戴ければ、関数のみで高速に自分の会社用にアレンジできると思います。

<次回予告>
次回は、固定資産台帳の比較やExcelファイルの内容比較の方法について解説予定です。
例えば、
①先月の固定資産台帳と今月のを比較し、移管されて増えた固定資産や廃却で減ったを見つける
②複数の人に同時にExcelファイルをメールで送り更新して貰ったが、どこが直されたかを見つける
こんな事が関数でできます。お楽しみに・・・

2012年9月24日月曜日

2-④<税制改正後>2007年4月使用開始以後で型以外(2/2)

ご注意:このブログは連載になっていますので、前との関わりが有ります。

<今回解説する部分>式の行は6行目に変換しているので注意!
前年(固定資産台帳と同じ年)の12月計算簿価を利用して計算をする。
今回の式は、4列毎に右にコピーしていく事で、次の年、その次の年・・・と、指定した月の償却費と簿価が計算できる。償却が完了するまで計算が可能です。











 

2.<税制改正以後 金型2年償却以外

<ここで扱う資産の一生>・・・前回と同じ内容です
 
転換点(償却保証額>=その年度の償却費)まで定率償却を行う→転換点を迎えた年の期首簿価を改定取得価額として、この金額で定額償却を行う。転換点以降の償却率も改定償却率に切り換わる。
→定額償却が終了する年は年間償却金額から1円を引いて償却し、最後に1円の簿価を残す。

この意味が分からない方は、以下の国税庁HPに詳しい解説が有りますので、参照して下さい。
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/hojin/h19/genkaqa.pdf

 
 2-⑤改訂取得価額

=IF(EQ6<>"",EQ6,IF(ABS(ET6*$AN6)<ABS($AZ6*$AQ6),ET6,""))

前年の改定取得価額がブランクで無かったら(転換点を過ぎていたら)その値を持ってくる。
次に期首簿価(前年12月の償却済簿価)と償却率(定率)から計算する年度の年間償却額を計算し、これと償却保証額(取得価額X財務保証率)を比較する。償却保証額の方が大きくなった時は、転換点を迎えたと判断し、期首簿価を代入する。これによりその年以降は均等償却(定額)を行う。

 

2-⑥次年度以降 簿価計算

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある

=IF(EU6="",(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12),IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0),(ET6-EU6*$AS6*EW$3/12),IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1), (ET6-(EU6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*EW$3/12))))

 
<上の式を分解して解説> 
 
=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う

 
(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12),
期首簿価-期首簿価X財務償却率X求める月数/12

定率償却を行う。

 

改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う

 

IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0),(ET6-EU6*$AS6*EW$3/12),
もし、次の年がまだ定額償却続く時(定額償却で最後の年より前の場合)
期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率X求める月数/12

 
以下は償却が終了した後の処理で全て1円(負の取得では-1円)にする
IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),

 
残りは定額償却で償却が終了する最後の年になる
(ET6-(EU6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*EW$3/12))))
期首簿価-(期首簿価X財務改訂償却率-1(負の取得では-1X月数/12
定額償却の最後の年は、12月のみ1円(負の取得では-1円)が残る


2-⑦次年度以降 償却計算

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(EU6="",(ET6*$AN6/12),(EU6*$AS6/12)*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0)+(ET6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))<0))


<上の式を分解して解説>

=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う

 
(ET6*$AN6/12),
期首簿価X財務償却率÷12=1ヶ月の償却費(定率法)
従来の定率法の計算

 
改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う
(EU6*$AS6/12)*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0)
改訂取得価額X財務償却率÷12 *以下は条件式で、

次の年度の簿価が0以上なら(転換点を過ぎて償却完了する年でなければ)
改訂取得価額X財務改訂償却率÷12=1ヶ月の償却費(定額法)

 
+(ET6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))<0))
(財務期首簿価-1円(負の取得では-1円))÷12 *以下は条件式で
次の年度の簿価が0未満なら(転換点を過ぎて償却完了する年以降)

 

2-⑧次年度以降 12月簿価

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(EU6="",(ET6-ET6*$AN6),IF((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<1,IF($AZ6>=1,1,-1),(ET6-EU6*$AS6)))


 <上の式を分解して解説>

=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う


(ET6-ET6*$AN6),
期首簿価-期首簿価X財務償却率

  
改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う
IF((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<1,IF($AZ6>=1,1,-1),
もし、期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率が1以下なら(計算してみた12月の簿価が1円以下なら)1円(負の取得なら-1円)にする。(転換点を過ぎて償却完了する年以降)
 

(ET6-EU6*$AS6)))
そうでなければ(転換点を過ぎて定額償却中)、期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率


以上です。関数だけで計算できる事がお分かり戴けましたでしょうか?
とりあえず式を一通り公開して、その後で各関数の解説をしていきたいと思います。

では次回は、税制改正後の2年償却の型で、償却費と簿価を求める関数です。