Excel関数の世界へようこそ

このブログは私が在職中に業務の改善で考えたExcel関数を思い出しながら解説するブログです。マイペースでぼちぼちやります。市販の解説本やヘルプには載っていないテクニックも使用します。狭くて深い領域で、一部の人しか参考にならないかもしれませんが、他に応用できる事もあると思います。

一度投稿した記事は、後で誤りを訂正したり、分かりやすく直す事があるかもしれません。

<このプログの関数で出来る事>
・Excel関数で減価償却費をリアルタイムに高速計算する
 現有固定資産データから今後の減価償却費と簿価を計算
 設備投資予算から今後の減価償却費と簿価を計算
 

・減価償却費を減らす為の不要となったサービス用固定資産判定

上記2項をマスターすると、将来の減価償却費と廃却による特別損失のシュミレーションが出来ます。

ご意見、ご希望をお寄せ下さい。メールはelpinojp-bg()yahoo.co.jp宛に、()を@に変更してお送り下さい。

2012年12月3日月曜日

便利な検索1:複数列をまとめて検索

 今回は、どこの列に居るか分からないデータを検索する方法です。
 そして次回は、この方法を応用して、二つのワークシートを比較し変更されたセルを見つける方法に挑戦する予定です。 
 
 まずサンプルのワークシート画像を下に添付します。これは名前を間違い易い花のデータをまとめて、画像判定に利用しているものです。
 種類1~種類3の水色の部分の列が花の名前で、間違い易い3種類が登録されています。区別の列には各々の花の特徴が登録されていて、ここを見て違いを区別します。
 
 オートフィルタでこの3列のどこに居るか分からない名前を探すには、C列、E列、G列と3回フィルタを掛けて探すのが普通ですが、この3つの列を連結させて一発で検索する方法が有ります。
 B列がその関数で、5行目には =C5&E5&G5 という関数が入っています。この&記号が文字列の結合をします。この関数をB5のセルに入れて、ずっと下にコピーすれば出来上がりです。
 またこの&記号で結合する代わりに、=CONCATENATE(C5,E5,G5)の様に、CONCATENATEという関数を使う手も有ります。
 
サンプルワークシート




 


 次に、連結したB列を利用して検索します。ここでは、検索条件を・・・を含むにします。
 サンプルでは、「ママコノシリヌグイ」という、漢字で書くと「継子の尻拭い」という凄い名前ですが、実物は可愛らしい花です。
 
 
検索条件の設定
 
 
 
 上の条件で検索した結果はこの様になり、種類2の6行に「ママコノシリヌグイ」が見つかりました。
 
検索結果
 
 
 
では、次回はこの応用で、このワークシートをだれかに電子メールで送って直して貰ったが、どこが直されたか分からないのを発見する方法です。
 
 この応用で実際仕事で使っていたのが、固定資産台帳のチェックです。先月と今月の固定資産台帳を突き合わせて、増えた資産や廃却された資産、また改造が上乗せされた資産を検出して、これらの処理が正しく行われたかチェック出来ます。
 
では、次回に続く