Excel関数の世界へようこそ

このブログは私が在職中に業務の改善で考えたExcel関数を思い出しながら解説するブログです。マイペースでぼちぼちやります。市販の解説本やヘルプには載っていないテクニックも使用します。狭くて深い領域で、一部の人しか参考にならないかもしれませんが、他に応用できる事もあると思います。

一度投稿した記事は、後で誤りを訂正したり、分かりやすく直す事があるかもしれません。

<このプログの関数で出来る事>
・Excel関数で減価償却費をリアルタイムに高速計算する
 現有固定資産データから今後の減価償却費と簿価を計算
 設備投資予算から今後の減価償却費と簿価を計算
 

・減価償却費を減らす為の不要となったサービス用固定資産判定

上記2項をマスターすると、将来の減価償却費と廃却による特別損失のシュミレーションが出来ます。

ご意見、ご希望をお寄せ下さい。メールはelpinojp-bg()yahoo.co.jp宛に、()を@に変更してお送り下さい。

2012年9月24日月曜日

2-④<税制改正後>2007年4月使用開始以後で型以外(2/2)

ご注意:このブログは連載になっていますので、前との関わりが有ります。

<今回解説する部分>式の行は6行目に変換しているので注意!
前年(固定資産台帳と同じ年)の12月計算簿価を利用して計算をする。
今回の式は、4列毎に右にコピーしていく事で、次の年、その次の年・・・と、指定した月の償却費と簿価が計算できる。償却が完了するまで計算が可能です。











 

2.<税制改正以後 金型2年償却以外

<ここで扱う資産の一生>・・・前回と同じ内容です
 
転換点(償却保証額>=その年度の償却費)まで定率償却を行う→転換点を迎えた年の期首簿価を改定取得価額として、この金額で定額償却を行う。転換点以降の償却率も改定償却率に切り換わる。
→定額償却が終了する年は年間償却金額から1円を引いて償却し、最後に1円の簿価を残す。

この意味が分からない方は、以下の国税庁HPに詳しい解説が有りますので、参照して下さい。
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/hojin/h19/genkaqa.pdf

 
 2-⑤改訂取得価額

=IF(EQ6<>"",EQ6,IF(ABS(ET6*$AN6)<ABS($AZ6*$AQ6),ET6,""))

前年の改定取得価額がブランクで無かったら(転換点を過ぎていたら)その値を持ってくる。
次に期首簿価(前年12月の償却済簿価)と償却率(定率)から計算する年度の年間償却額を計算し、これと償却保証額(取得価額X財務保証率)を比較する。償却保証額の方が大きくなった時は、転換点を迎えたと判断し、期首簿価を代入する。これによりその年以降は均等償却(定額)を行う。

 

2-⑥次年度以降 簿価計算

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある

=IF(EU6="",(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12),IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0),(ET6-EU6*$AS6*EW$3/12),IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1), (ET6-(EU6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*EW$3/12))))

 
<上の式を分解して解説> 
 
=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う

 
(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12),
期首簿価-期首簿価X財務償却率X求める月数/12

定率償却を行う。

 

改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う

 

IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0),(ET6-EU6*$AS6*EW$3/12),
もし、次の年がまだ定額償却続く時(定額償却で最後の年より前の場合)
期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率X求める月数/12

 
以下は償却が終了した後の処理で全て1円(負の取得では-1円)にする
IF(((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),

 
残りは定額償却で償却が終了する最後の年になる
(ET6-(EU6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*EW$3/12))))
期首簿価-(期首簿価X財務改訂償却率-1(負の取得では-1X月数/12
定額償却の最後の年は、12月のみ1円(負の取得では-1円)が残る


2-⑦次年度以降 償却計算

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(EU6="",(ET6*$AN6/12),(EU6*$AS6/12)*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0)+(ET6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))<0))


<上の式を分解して解説>

=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う

 
(ET6*$AN6/12),
期首簿価X財務償却率÷12=1ヶ月の償却費(定率法)
従来の定率法の計算

 
改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う
(EU6*$AS6/12)*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))>=0)
改訂取得価額X財務償却率÷12 *以下は条件式で、

次の年度の簿価が0以上なら(転換点を過ぎて償却完了する年でなければ)
改訂取得価額X財務改訂償却率÷12=1ヶ月の償却費(定額法)

 
+(ET6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6*2))<0))
(財務期首簿価-1円(負の取得では-1円))÷12 *以下は条件式で
次の年度の簿価が0未満なら(転換点を過ぎて償却完了する年以降)

 

2-⑧次年度以降 12月簿価

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(EU6="",(ET6-ET6*$AN6),IF((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<1,IF($AZ6>=1,1,-1),(ET6-EU6*$AS6)))


 <上の式を分解して解説>

=IF(EU6="",
改訂取得価額がブランクなら(転換点に達していなければ)以下の計算を行う


(ET6-ET6*$AN6),
期首簿価-期首簿価X財務償却率

  
改訂取得価額がブランクでなければ(転換点に達していれば)以下の計算を行う
IF((ABS(ET6)-ABS(EU6*$AS6))<1,IF($AZ6>=1,1,-1),
もし、期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率が1以下なら(計算してみた12月の簿価が1円以下なら)1円(負の取得なら-1円)にする。(転換点を過ぎて償却完了する年以降)
 

(ET6-EU6*$AS6)))
そうでなければ(転換点を過ぎて定額償却中)、期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率


以上です。関数だけで計算できる事がお分かり戴けましたでしょうか?
とりあえず式を一通り公開して、その後で各関数の解説をしていきたいと思います。

では次回は、税制改正後の2年償却の型で、償却費と簿価を求める関数です。

2012年9月20日木曜日

2-④<税制改正後>2007年4月使用開始以後で型以外(1/2)

ご注意:このブログは連載になっていますので、前との関わりが有ります。

<今回解説する部分>式の行は6行目に変換しているので注意!
固定資産台帳と同じ年の計算→今年使用開始した資産の処理が必要














2.<税制改正以後 金型2年償却以外

<ここで扱う資産の一生>

転換点(償却保証額>=その年度の償却費)まで定率償却を行う→転換点を迎えた年の期首簿価を改定取得価額として、この金額で定額償却を行う。転換点以降の償却率も改定償却率に切り換わる。
  →定額償却が終了する年は年間償却金額から1円を引いて償却し、最後に1円の簿価を残す。
 
この意味が分からない方は、以下の国税庁HPに詳しい解説が有りますので、参照して下さい。
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/hojin/h19/genkaqa.pdf


 
2-①改訂取得価額

=IF(BA6="","",BA6)

固定資産台帳の財務改訂取得価額と同じ値が入る。

既に転換点を過ぎている場合(転換点になった年の期首簿価が入る)か、固定資産台帳の年から転換点の場合(財務期首簿価が入る)に、データが入っている。転換点前はブランクになっている。

ここにデータが有ると、償却計算は定額法(均等償却)と判断し、償却率も財務改定償却率で計算を行う。

 

2-②年内指定月 簿価計算

  <式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,(AZ6-AZ6*AN6/12*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2)-1)))*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3),IF(EQ6="",(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12),IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0),(BL6-EQ6*$AS6*ES$3/12),IF(((ABS(BL6)-ABS(BQ6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),(BL6-(EQ6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*ES$3/12)))))


<上の式を分解して解説>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
使用開始年月(文字列)から年の4文字を取り出し、数値に変換して今年の年号と比較
  今年使用開始の資産を検出(2009年になった場合は$ER$32009に書き換えればそのまま使用できる。・・・ここでは式を作った2008年をベースにしています

今年使用開始(定率法で使用開始月より前の簿価はゼロにする)  
 今年使用開始資産の計算

(AZ6-AZ6*AN6/12*($ES$3-VALUE(RIGHT(AW6,2)-1)))
取得価額-取得価額X償却率/12X(計算月-使用開始月-1)
 
  *(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3),
条件式→使用開始月より前の月の計算はゼロにする処理




昨年以前使用開始で転換点に達していない 
昨年以前使用開始資産の計算(20074月以降に限る→未チェック)

IF(EQ6="",(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12),
改訂取得価額がブランクなら、期首簿価-期首簿価X償却率X月数/12
(転換点に達していないなら)





昨年以前使用開始で既に転換点に達していて、今年定額償却は終了しない
IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0),
もし、期首簿価-改定取得価額X改訂償却率X2(来年の期末簿価)がゼロ以上なら、

 (BL6-EQ6*$AS6*ES$3/12),
期首簿価-改定取得価額X改訂償却率X月数/12





以下は定額償却が終了した後の処理で全て1円(取得価額が負の時は-1円)にする
  IF(((ABS(BL6)-ABS(BQ6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),



残りは定額償却で償却が終了する最後の年になる   
 (BL6-(EQ6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*ES$3/12)))))
期首簿価-(改定取得価額X改訂償却率-1(取得が負の時は-1))X月数/12
   
(注)備忘価額の1円(又は-1円)は、定額償却が終了する年の年間償却費
から差し引く(固定資産台帳の仕様に合わせる)



 
  2-③年内指定月 償却計算

 <式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある

=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,AZ6*AN6/12*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3),IF(EQ6="",(BL6*$AN6/12),(EQ6*$AS6/12)*((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0)+(BL6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))<0)))


 
  <上の式を分解して解説>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
使用開始年月(文字列)から年の4文字を取り出し、数値に変換して今年の年号と比較

2008年使用開始の資産を検出(2009年になった場合は$ER$32009に書き換えればそのまま使用できる。
 
AZ6*AN6/12*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=$ES$3),
              使用開始月    求める月

取得価額X償却率/12(条件式)
今年の償却費を求める
条件式→取得月<=求める月・・・取得月より前の計算はゼロにする処理
 

IF(EQ6="",(BL6*$AN6/12),
もし、改訂取得価額がブランクなら(まだ転換点に達していないなら)
期首簿価X償却率÷12 (通常の定率償却の月間償却費)

 

(EQ6*$AS6/12)*((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0)
改訂取得価額がブランクでなく、計算してみた次年度の簿価がまだ0以上なら(定額償却継続中なら)
改訂取得価額X改訂償却率÷12が月間償却費になる。
 

+(BL6-IF($AZ6>=1,1,-1))/12*((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))<0)))
改訂取得価額がブランクでなく、計算してみた次年度の簿価がマイナスなら定額償却最後の年以降になる。償却終了後は、財務期首簿価が1円(又は-1円)の為に上の式は1-1でゼロになる。
(財務期首簿価-1円(又は-1円)÷12が月間償却費となる。
 
★1円残す処理は固定資産台帳に一致している。(最後の1年分で調整している)

 

   
2-④年内期末簿価(=次年度期首簿価)計算

<式の全体>・・・注意)他の式と比較する為に、式の行は6行目に合わせてある
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,(AZ6-AZ6*AN6/12*(12-VALUE(RIGHT(AW6,2)-1)))*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=12),IF(EQ6="",(BL6-BL6*$AN6*12/12),IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0),(BL6-EQ6*$AS6*12/12),IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),(BL6-(EQ6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*12/12)))))

 
<上の式を分解して解説>
=IF(VALUE(LEFT(AW6,4))=$ER$3,
  使用開始年月(文字列)から年の4文字を取り出し、数値に変換して今年の年号と比較
  今年使用開始の資産を検出(2009年になった場合は$EQ$32009に書き換えればそのまま使用できる。

 
(AZ6-AZ6*AN6/12*(12-VALUE(RIGHT(AW6,2)-1)))*(VALUE(RIGHT(AW6,2))<=12),
  取得価額-取得価額X償却率X(12-使用開始月+1)/12
                                                 12月迄の経過月数

 
IF(EQ6="",(BL6-BL6*$AN6*12/12),
もし、改訂取得価額がブランクなら(まだ転換点を過ぎていない)、
財務期首簿価-財務期首簿価X財務償却率

 
  
IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6*2))>=0),
もし、転換点を過ぎていて、計算してみた来年の期末簿価がゼロ以上なら
  (定額償却継続中なら)

 
(BL6-EQ6*$AS6*12/12),
財務期首簿価-改定取得価額X財務改訂償却率

 
  
IF(((ABS(BL6)-ABS(EQ6*$AS6))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),
もし、財務期首簿価-改訂取得価額X財務改訂償却率がマイナスなら1(負の取得の時は-1)にする。
  (定額償却終了している)

 
(BL6-(EQ6*$AS6-IF($AZ6>=1,1,-1))*12/12)))))
そうでなければ、今年定額償却終了なので、
財務期首簿価-(改訂取得価額X財務改訂償却率-1(負の取得では-1))

 
以上で税制改正以後 金型2年償却以外の資産の固定資産台帳と同じ年の計算を終わります。次回は固定資産台帳の次の年以降の計算です。2/2に続く

2012年9月18日火曜日

2-③<税制改正前>2007年3月使用開始以前の式(型とそれ以外共通)2/2

 続いては、平成19年度の税制改正前に使用開始をした固定資産の償却費や簿価を求める式で、固定資産台帳の年の次の年から使用できる式です。前回紹介した固定資産台帳と同じ年は取得価額を元に計算し、今回の次の年からは期首簿価を元に計算するので、式の内容が大きく異なります。この為に両者式を分けて有ります。

 前回の式を見てその長さにびっくりされた方も居られると思いますが、一つ一つの式は簡単な式です。複雑な制度を自動で判断する為に、こういう場合はこういう計算をする、というのをつなげただけです。関数の弱点はマクロの様に処理のループが出来ない事で、同じ計算を何度もしなければならなくなる事です。逆にこれが利点で、1回の計算で済んでしまうので、マクロだと一晩掛かる数千点の計算を瞬時にこなす事が出来ます。ぜひ、あなたの会社に合った関数にアレンジして活用される事を望んでいます。
 
今回解説する式の位置









 

1-⑤未使用(改訂取得価額の計算 次年度以降用)

1-⑥次年度以降 簿価計算

<式の全体>
=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),IF((((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12)))<0),IF($AZ6>=1,1,-1),((ET6-($AZ6*0.05)/5*EW$3/12))),(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)>ABS($AZ6*0.05))+($AZ6*0.05)*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)<=ABS($AZ6*0.05)))


 <上の式を分解して解説>
 
=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),
期首簿価(前年の12月簿価)が償却限度以下の場合、

<償却限度5%から定額償却中>へ
  そうでない場合は
  <償却限度に達せず、定率償却中>へ

 [5%から償却し、簿価1円に達したかどうかの判定注意]
固定資産台帳は切捨てで償却費を計算している。このため、固定資産台帳から受け継ぐ期首簿価は切捨ての累積分償却が少なく、そのまま計算すると、最後の月に余りが出る。余りの値は変動するので、償却を終了する次の月の計算簿価が負になるかどうかで償却終了を判定する。 

<償却限度5%から定額償却中>

IF((((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12)))<0),
計算する次の月の簿価を計算してみてマイナスだったら

 
IF($AZ6>=1,1,-1),
1(マイナスの取得価額の時は-1)にする。(定額償却最後の月かそれ以降)

 
 ((ET6-($AZ6*0.05)/5*EW$3/12))),
それ以外(プラスかゼロ)だったら定額償却の簿価計算

 
  
<償却限度に達せず、定率償却中>

(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)
通常の定額償却の簿価計算

*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)>ABS($AZ6*0.05))
条件式→計算してみて償却限度を越えている場合

+($AZ6*0.05)
償却限度(5%)にする 

*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)<=ABS($AZ6*0.05)))
条件式→計算してみて償却限度以下の場合は、計算する年の途中で償却限度に達した。
以降、年内は償却限度のままで、次年度から定額償却(5年)に移行する。
 
 
 

1-⑦次年度以降 償却費計算
<式の全体>
=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),IF(((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12))>=0),(($AZ6*0.05)/5/12),(($AZ6*0.05)/5/12-IF($AZ6>=1,1,-1))*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12))<0)*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3)/12))>=0)),(ET6*$AN6/12)*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)>ABS($AZ6*0.05))+((ET6-ET6*$AN6*(EW$3-1)/12)-$AZ6*0.05)*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)<=ABS($AZ6*0.05))*(ABS(ET6-ET6*$AN6*(EW$3-1)/12)>ABS($AZ6*0.05)))
 
(⑤~⑧の4列をまとめて次々とコピーする事で、次の年の計算にアドレスが自動修正される)

 
<上の式を分解して解説>

=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),
もし、期首簿価が償却限度以下であれば、(定額償却5年に、そうでなければ定率償却を行う

IF(((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12))>=0),
もし計算する次月簿価が0以上なら(償却最後の月より前なら)
 
(($AZ6*0.05)/5/12),
5年均等償却を行う。
 

<以下は償却最後の月の処理>

(($AZ6*0.05)/5/12-IF($AZ6>=1,1,-1))
備忘価額1円(マイナス取得価額の時は-1円)を除いた償却費にする

*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3+1)/12))<0)
条件式1→次の月で計算してみた簿価がマイナスで
 
*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(EW$3)/12))>=0)),
条件式2→今月で計算してみた簿価が0以上の場合→定額償却最後の12

 

<定率償却継続中>

(ET6*$AN6/12)
期首簿価X財務償却率÷12

*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)>ABS($AZ6*0.05))
条件式→計算してみたその月の簿価が償却限度以上の場合
 
 
<定率償却最後の月>償却限度(=取得価額の5%)との差額を求める

+((ET6-ET6*$AN6*(EW$3-1)/12)-$AZ6*0.05)
求める月の前月の簿価-償却限度(償却最後の月の端数処理)

*(ABS(ET6-ET6*$AN6*EW$3/12)<=ABS($AZ6*0.05))
条件式1→求める月の計算してみた簿価が償却限度以下で
 
*(ABS(ET6-ET6*$AN6*(EW$3-1)/12)>ABS($AZ6*0.05)))
条件式2→求める月の前月の計算してみた簿価が償却限度を越えている場合




1-⑧次年度以降 12月簿価計算
<式の全体>
=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),(ET6-($AZ6*0.05)/5)*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*13/12))>0)+IF($AZ6>=1,1,-1)*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*13/12))<=0),(ET6-ET6*$AN6)*(ABS(ET6-ET6*$AN6)>ABS($AZ6*0.05))+($AZ6*0.05)*(ABS(ET6-ET6*$AN6)<=ABS($AZ6*0.05)))



<上の式を分解して解説>

=IF(ABS(ET6)<=ABS($AZ6*0.05),
期首簿価が償却限度以下の場合は、

 
<定額償却継続中>

(ET6-($AZ6*0.05)/5)
定額償却(5年均等償却)の簿価
 
*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*13/12))>0)
条件式→計算してみた次年度1月の簿価が0円を越えるなら
 

+IF($AZ6>=1,1,-1)
簿価1円(マイナスの取得価額の時は-1円)にする。

 
*((ABS(ET6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*13/12))<=0),
条件式→計算してみた次年度1月の簿価が0円以下なら
(今年が均等償却最後の年か、償却終わった年)→備忘価額1円にする。
 

<定率償却中>
(ET6-ET6*$AN6)
定率償却の簿価
 

*(ABS(ET6-ET6*$AN6)>ABS($AZ6*0.05))
条件式→計算してみた期末簿価が償却限度を越えている場合
 

+($AZ6*0.05)
償却限度額
 

*(ABS(ET6-ET6*$AN6)<=ABS($AZ6*0.05)))
条件式→計算してみた期末簿価が償却限度以下の場合


 以上で平成19年度税制改正前の資産用式は終了です。次回からは税制改正後の資産用式で2年償却の金型以外と金型のグループです。
税制改正前の資産用の式の資料は、随分昔に考えたのでハードディスクが壊れたPCに残っていると思います。救済して取り出そうとしていますが、ハードデスクのデータを二進法で直接編集しないと直せないので時間も無くて長引いています。今回はとりあえず易しい解説無しで公開しますが、時間を見つけてできたら式の切り換わるポイントを解説した資料を後で追加したいと思います。