2007年3月使用開始までの定率償却資産用の式で、資産の種類は問わない。
(財務期首簿価からの計算しか有り得ないため)
<ここで扱う資産の一生>
取得価額の5%まで定率償却→5%に達したらその年内は5%のまま簿価据え置き、次の年から5%の簿価を5年の定額償却→5年後の12月に備忘価額1円を残して償却終了。
1-①未使用(固定資産台帳と同じ年の改訂取得価額)
1-②年内指定月 簿価計算(橙色のセル)
<上の式を分解して解説>
[5%から償却し、簿価1円に達したかどうかの判定注意] 固定資産台帳は毎月切り捨てで計算している。このため、MAX1円未満の誤差を累積する。4年間定額で償却した簿価を固定資産台帳から受け取った場合に、最大で1X12X4=48円簿価が高めに出る可能性が有る。この影響を避ける為に、12月で償却完了を判断しないで、もう1ヶ月先を計算してみてマイナスなら償却完了と判断する |
期首簿価が償却限度以下の場合は、
償却限度から更に償却中で、簿価1円に達してない |
①均等償却継続中 赤字は-取得価額対応
(BL6-($AZ6*0.05)/5*ES$3/12)
条件式→計算してみた次月簿価が0円を越えるなら
償却限度から簿価1円に達するか、既に達している 赤字は-取得価額対応 |
+IF($AZ6>=1,1,-1)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3+1)/12))<=0),
(1円か-1円)*条件式→計算してみた次月簿価が0円以下なら
注)分割等の修正でマイナスの取得価額が生じた物は-1円を残す
以下は償却限度(取得価額の5%)以上でまだ旧方式で償却している場合
償却限度以上の場合 |
①償却限度に達しない
(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)
期首簿価-期首簿価X償却率X月数÷12 |
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)>ABS($AZ6*0.05)) 絶対値同士の判定
条件式→計算する月の簿価がまだ償却限度以上の場合
償却限度にちょうど達する場合以降(同一年) |
<年の途中で償却限度に達した場合> 期首簿価が償却限度以下でなく、求める月が償却限度以下になった時は、年内の簿価は償却限度のままにする。 |
+($AZ6*0.05)
取得価額X0.05(=償却限度額) |
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)<=ABS($AZ6*0.05))) 絶対値同士の判定
条件式→計算してみた簿価が償却限度額以下なら
1-③年内指定月 償却費計算(桃色のセル)→新規取得は無いので、期首簿価からのみ計算
<式の全体>=IF(ABS(BL6)<=ABS($AZ6*0.05),($AZ6*0.05)/5/12*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3+1)/12))>0)+(($AZ6*0.05)/5/12-IF($AZ6>=1,1,-1))*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3+1)/12))<=0)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3)/12))>1),(BL6*$AN6/12)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)>ABS($AZ6*0.05))+((BL6-BL6*$AN6*(ES$3-1)/12)-$AZ6*0.05)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)<=ABS($AZ6*0.05))*(ABS(BL6-BL6*$AN6*(ES$3-1)/12)>ABS($AZ6*0.05)))
<上の式を分解して解説>
=IF(ABS(BL6)<=ABS($AZ6*0.05),
期首簿価が償却限度以下なら
①まだ償却を終了しない場合
($AZ6*0.05)/5/12
*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3+1)/12))>0)
条件式→次の月で計算してみた簿価が0円を越えている場合は
②定額償却最後の月で、備忘価額1円(マイナスの取得価額の時は-1円)を残す為に1円(-1円)償却が少ない
<固定資産台帳の切捨て誤差調整と1円残す処理 固定資産台帳は、5%から定額償却(端数切捨て)を開始して、60ヶ月目(5年目の12月)に切捨て誤差の調整と1円簿価を残す処理を行っている。 |
*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3+1)/12))<=0)
条件式1→次の月で計算してみた簿価が0円以下で
*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(ES$3)/12))>1),
条件式2→今月で計算してみた簿価が1円を越える場合
(条件式1,2はAND条件となる=両方満足した場合のみ1で、それ以外は0になる)
<定率償却中>
(BL6*$AN6/12)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)>ABS($AZ6*0.05))
そうでない場合は定率償却中で、以下の計算を行う。
期首簿価X償却率/12*条件式(求める月の簿価が取得の5%を越えている場合)
条件式は、条件を満足した時に”1”となり、満足しない時は”0”となる。
ここでの条件は、償却が終了する最後の月より前である事を見ている。
<定率償却が終了する月>
+((BL6-BL6*$AN6*(ES$3-1)/12)-$AZ6*0.05)
ちょうど償却が終わる月の端数を求める式である。
1ヶ月前の簿価-償却限度額(取得価額の5%)→5%になるまでに償却する額
以下は、償却が終わる月を検出する為の条件式で、その他の月は”0”となる。
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*ES$3/12)<=ABS($AZ6*0.05))
求める月(ES$3)の簿価を計算すると簿価が5%以下になる場合で、
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*(ES$3-1)/12)>ABS($AZ6*0.05)))
かつ、その1ヶ月前(ER$3-1)の簿価が5%を越えている場合
解説<旧定率法の5%に達する瞬間の処理>金型の例
2004/12… 2006/12… 2007/6 7 8 9 … 12
取得 期末=期首 中間簿価
399,000 37,572 24,723
上期償却費積上 下期償却額積上
12,849 2,141 4,283 4,773 4,773…
2,141.604/月 12,849.624 +2,142 +490
月当たり └償却限度に達する
1-④2008/12 計算簿価(紫色のセル)→期末簿価=次の年の期首簿価となる
<式の全体>
=IF(ABS(BL6)<=ABS($AZ6*0.05),(BL6-($AZ6*0.05)/5*12/12)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))>0)+IF($AZ6>=1,1-1)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))<=0),(BL6-BL6*$AN6*12/12)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)>ABS($AZ6*0.05))+($AZ6*0.05)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)<=ABS($AZ6*0.05)))
<上の式を分解して解説>
<式の全体>
=IF(ABS(BL6)<=ABS($AZ6*0.05),(BL6-($AZ6*0.05)/5*12/12)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))>0)+IF($AZ6>=1,1-1)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))<=0),(BL6-BL6*$AN6*12/12)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)>ABS($AZ6*0.05))+($AZ6*0.05)*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)<=ABS($AZ6*0.05)))
<上の式を分解して解説>
1-①の式で、入力月数を12に固定した式です。
式はもっと簡単になりますが、わかり易くする為にES$3→12に置き換えたままにしてあります。
償却限度5%から更に償却中で、簿価1円にまだ達しない |
①定額償却継続中
,(BL6-($AZ6*0.05)/5*12/12)
*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))>0)
条件式:計算してみた次月簿価(次の年の1月簿価)が0円を越えるなら→均等償却中
償却限度5%から簿価1円(又は-1円)に達するか、既に達している |
②定額償却最後の月か既に終了
+IF($AZ6>=1,1-1)*((ABS(BL6)-ABS(($AZ6*0.05)/5*(12+1)/12))<=0),
1円(又は-1円)*条件式→計算してみた次月簿価が0円以下なら
(BL6-BL6*$AN6*12/12)
期首簿価-期首簿価X償却率とな
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)>ABS($AZ6*0.05))
条件式→計算した期末簿価が償却限度を越える場合
今年償却限度5%に達する |
+($AZ6*0.05)
取得価額X0.05=償却限度額
*(ABS(BL6-BL6*$AN6*12/12)<=ABS($AZ6*0.05)))
条件式→計算した期末簿価が償却限度以下の場合
(最初の条件と合わせると、期首簿価が償却限度以上で、期末簿価が償却限度になる場合は、年内は償却限度止まりとなり、次の年から5年定額償却を開始する)
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