Excel関数の世界へようこそ

このブログは私が在職中に業務の改善で考えたExcel関数を思い出しながら解説するブログです。マイペースでぼちぼちやります。市販の解説本やヘルプには載っていないテクニックも使用します。狭くて深い領域で、一部の人しか参考にならないかもしれませんが、他に応用できる事もあると思います。

一度投稿した記事は、後で誤りを訂正したり、分かりやすく直す事があるかもしれません。

<このプログの関数で出来る事>
・Excel関数で減価償却費をリアルタイムに高速計算する
 現有固定資産データから今後の減価償却費と簿価を計算
 設備投資予算から今後の減価償却費と簿価を計算
 

・減価償却費を減らす為の不要となったサービス用固定資産判定

上記2項をマスターすると、将来の減価償却費と廃却による特別損失のシュミレーションが出来ます。

ご意見、ご希望をお寄せ下さい。メールはelpinojp-bg()yahoo.co.jp宛に、()を@に変更してお送り下さい。

2012年5月5日土曜日

はじめに:仕事で活用していたExcel関数で出来たこと

<Excelとの生活が始まった日>
定年を13年後に控えたある日、突然全く畑違いの工場の予算と実績の管理を行う事になりました。それも、新規の事業で海外も含むものです。また、新規事業に伴い終息する事業の固定資産や予算の管理も行う事になりました。

会社は割と大きかったですが、規模の小さな事業で、これらを一人で(アシスタントも付きましたが入れ替わりが激しく、教育に時間を割かれました)考えて行わなければなりませんでした。
一人で全部を任されるという事は、最終結果としては責任が重いですが、自分で途中のやり方を
自由に考えたり、どうしたら自動で処理できるか考えるきっかけになりました。

会社の標準ソフトであるExcelとの戦いが始まりました。せっかく入れたデータがどこかに行ってしまったり、思うとおりに動かず〆切が迫ってきたり。
今までプログラム作成を経験したのは、工場で回路や部品のチェック用に作成していたマシン語(マイコンのレジスタやポート等を2進数で直接操作する)と設計から貰うアセンブラのリスト解析位で、あとは趣味でベーシックでポケコンを動かしていたものでした。

でも、これらの経験がExcelの関数を使うのに役に立つ事になりました。Excelの関数はベーシックと共通性が有り、覚えるのが楽でした。しかし、関数が一番異なるのはループが出来ない事です。逆に言えばループを使わないので、非常に高速に処理をする事が出来ます。
<今後の予定>
以下の処理を全てExcelの関数のみで行ってきたので、その解説を順次おこなっていきたいと思います。
但し、現役を引退して3年を過ぎて、昔の資料を振り返りながらですのでのんびりマーペースでいきます。

1.設備予算から将来の減価償却費を計算(投資時期と投資額から)
・機種別の減価償却費を計算することができ、新製品の投資計画をシュミレーションできる
・上記1.の現有固定資産の減価償却費と合算する事で、将来の月毎の減価償却費を
シュミレーションできる。


2.固定資産台帳から将来の減価償却費と簿価を計算
・現有固定資産の将来の月毎の減価償却費と廃却予定の特別損失を計算できる。


3.サービス用のユニットや部品を作成する為の固定資産を構成部品のツリーから解析する
・ユニットとそれを構成する単部品とは部品番号が異なる為に、注意しないとサービスで必要な
ユニットの単部品を作る為の固定資産を誤って廃却してしまい、再作成が必要となって
しまいます。これを人出で解析するのは製品規模や流用製品が多くなるとほぼ不可能に
なります。この作業を関数でリアルタイムに行って、ある固定資産の廃却可否を判断できます。

減価償却の仕組みについては、私の愛読HP(国税庁)の以下リンクを参照

<減価償却のあらまし>
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2100.htm

次号に続く

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