1.フローチャートと計算の仕組み解説
こんな簡単な処理で出来るのか?と思われるかもしれませんが、ある月の簿価を求めるのに必要な処理は三つです。
①使用開始年月と求める月が同じ時
使用開始の月から償却が始まりますから、取得価額からひと月分の償却費を引いたのがその月の簿価となります。
②その他(使用開始年月より後)
前月の簿価から今月の償却費を引いたのが今月の簿価になります。
前月簿価はExcelは既に計算していますので、結果を利用することが出来ます。(循環にはなりません)
③使用開始年月より前の月
②と同じ処理ですが、前月の簿価はゼロで、今月の償却費もゼロですから0-0=0となります。
2.実際の関数の解説
N5セルの式
=IF($B5=N$4,$D5-N6,M5-N6)
これを分解して考えます
=IF($B5=N$4 ,$D5-N6, M5-N6)
もし検収時期(正確には 投資金額(取得価額) そうでなければ
使用開始時期)と求める -今月(この場合 前月(ダミーでブランク)簿価-償却費
月(この場合は1月)が同じ は1月)の償却費 最初の月はM列がダミー
だったら でブランクにする必要が
あります
N5セルを右側にずっとコピーしたので、O5セルの式は以下の様になります
=IF($B5=O$4,$D5-O6,N5-O6)
これも同上に分解して考えると
=IF($B5=O$4 ,$D5-O6, N5-O6)
もし検収時期(正確には 投資金額(取得価額) そうでなければ
使用開始時期)と求める -今月(この場合 前月(1月)簿価-償却費
月(この場合は2月)が同じ は2月)の償却費 最初の月はM列がダミー
だったら でブランクにする必要が
あります
この様に、$マークの付いた後の絶対アドレスはコピーしても変化しないが、$マークの無い相対アドレスはコピーした方向に+1ずつ足されて変化する事で、求める月と前月が順番に足されて自動的に変化します。この様に、絶対アドレスと相対アドレスをうまく使う事で、一箇所だけ式を作りコピーする事で、あっという間に何年分でも式が出来てしまいます。
では、次回は減価償却費の計算にいきます。
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